斎藤夏輝、今更タピオカついて考える。
日経トレンディと日経クロストレンドが「2019年ヒット商品ベスト30」を発表。
第一位は作業服専門店だったがアウトドアショップに変貌した『ワークマン』が獲得。売上高を去年に比べて60%まで大幅に伸ばし、店舗数はユニクロを超えたそうだ。
そして続く第二位にブームをかっさらった『タピオカ』が選出。
ドリンクにもデザートの主役として2019年トレンドとなった黒いつぶつぶのタピオカ。
モッチモチな食感がクセになるらしく、10代から20代の若者を中心に大人気。
タピオカドリンク店には至るところで長蛇の列が!
その長蛇の列は社会現象を巻き起こしたと、私斎藤夏輝は個人的に思っている。
日経トレンディではタピオカのブームについて特集記事を書いている。
記事によると、タピオカの輸入量は2018年のなんと4.5倍のペースだそうだ。
2018年から既にブームと呼ばれていたタピオカが、2019年ではさらに拡大し好調となった。
財務省貿易統計によると、19年1~7月の輸入量は6270t。
一般的なタピオカ飲料には25~30gのタピオカが含まれており、単純計算ではなんと2億杯分以上!!らしい!!
では、なぜタピオカブームはここまで人気になったのか?
それには現代的象徴であるSNSが大きく関係している。
実は日本では、既に数年前から台湾から「春水堂」などの有名タピオカ専門店が上陸していた。
そこからジワジワとそのおいしさが人気になっていったが、インスタグラムで拡散されたことでブームへ。
ミルクティーからすけてみえるタピオカの黒い粒や太めのストローが写真映えするという。
そしてタピオカブームは、台湾系大手タピオカチェーン店「ゴンチャ」「ジアレイ」などの出店が続いたことで人気はさらに加速。
また、タピオカが今年になっても輸入量が増えたのには、大手チェーンもタピオカ競争に参入したことも一因だ。
たとえば大手回転すしチェーンのスシローは約三ヶ月でタピオカミルクティーを160万杯以上販売。
ドトールコーヒーショップは事前のテスト販売の段階から反響が大きかったという。
つまり、大手チェーン店が参入したことで、「あの長蛇の列に並ぶのは恥ずかしい」といった男性を始め、タピオカドリンクに抵抗感があった人々にも簡単に手に入ることになった。
一方、供給側にとってもタピオカは「優しい」。
カフェやレストランと違い、タピオカ飲料店はテイクアウトがメイン。そのため、スペースや土地代は抑えられる。
さらにタピオカの原価率も低いそうだ。
確かに斎藤夏輝の地元も、潰れてしまったテナントが次々とタピオカ専門店になっていった。その原因はブームだけでなく、すぐに立ち上げられる起業側の利点があるのだろう。
しかしブームというのはやがて過ぎ去ることが多い。
それにタピオカのカロリーは爆弾だそうだ。
タピオカドリンクは甘さが際立つものが大きく、市販のタピオカドリンクのカロリーは、270〜550kcal程度もあるらしい。これはケーキや洋菓子に匹敵するという。(記事はこちら
今、見た目の可愛さからインスタグラムで若い世代中心に人気だが、反面女性はカロリーを気にする人が多いように感じる。
また、タピオカドリンクはテイクアウトが多いため、ポイ捨てなど道端のごみ問題やプラスチックの大量生産などがたびたび記事になっていた。(記事はこちら→BuzzFeed「捨てるまでがタピ活」みんなで考えたい“タピオカごみ問題” )
しかし日経トレンディでは、タピオカは定番化すると述べている。
タピオカドリンクは砂糖が入ったミルクティーが多かったが、ほうじ茶や緑茶など様々なバリエーションが登場。
また、砂糖を調節できる店も増えたという。
これらにより、リピーターも増えカロリーを気にする女性たちのファンも獲得。
たびたび問題になっていたごみや環境問題にも紙ストローやゴミ箱を導入する専門店が増えたそうだ。
斎藤夏輝はタピオカの食感とティーの相性が好きなので、個人的に定番化してほしいと願っている。
次は黒糖やチーズなど変わり種のタピオカドリンクにも挑戦してみたい。
そのためにはまたタピオカの長蛇の列に並ばないといけないのだが……。苦労して手に入った分、さらに美味しく感じるのだ。